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塾の先生との二人三脚で数学と友達になれた日

塾の先生との二人三脚で数学と友達になれた日

 

 

 

 

■先生が苦手でますます嫌いになった数学

 

もともと算数は小学4年生の頃から「少しわかりにくいな」という感覚でいたのですが、それが「苦手である」と確信したのは中学1年生です。 少しだけ苦手意識はあったものの、なんとかこなしてきた算数も、中学からは内容に深みがでてきて数学を難しいと感じることが多くなりました。 さらに担当していた男性の先生との相性が悪く、「授業は楽しくない、わからない、質問にも行きたくない」と完全に解決策を見失ってしまっていたのです。

 

 

■友達と同じ塾に入ることを決める

 

「このままじゃまずい」と思い、部活の友達が通っている中学生を対象とした塾の体験に行ったところ、やわらかい塾の雰囲気に安心感を覚えて入塾することにしました。 大手の塾ではなく個人が経営している塾だったからか、サテライト講座があるわけでもなくどちらかというと、「塾」という空間の中で個人的に家庭教師に教えてもらっているという感覚です。 部活で疲れたカラダと脳に、数学を詰め込むのは少々つらかったのですが、塾帰りに友達と食べるアイスクリームがおいしくて、いつの間にか塾に行く日が大好きになっていたことを思い出します。

 

 

 

■運命の出会い!まさかの大学生

 

塾では、講義が終わった後も質問は大いに受け付けてくれるため、学校でわからないところがあるとプリントやノートを持ち込んで先生に教えてもらうことが多くなっていきました。 アルバイトの先生だと思うのですが、入塾してからしばらくしたころ、大学生の先生がやってきました。 笑顔が素敵な女性で、私が苦戦する難しい数学の問題も、パッと見ただけで解けてしまい、そのスマートな女性は私の憧れになりました。

 

■数学と友達になる

彼女から教わったことは「数学と友達になる」ということです。 なぜ苦手なのか、どの部分につまずいているのか、弱点を洗い出すことで対策が立てられるということを彼女から学びました。 わからない部分がぼんやりとしていて、数学であればすべてが苦手であると認識していた私ですが、すべてが苦手なのではなく、数学の中にも得意な分野があることの気づけたことも大きな収穫でした。 第一印象の悪かった人でも、しっかりと話をしてみると案外いい人だとわかったり、いつの間にか親友と呼べるくらい仲の良い友達になっていたりということがありますが、「数学は苦手」と決めつけてはいけないなと感じています。

 

 

■私にぴったりの勉強方法

 

 

私が憧れた先生に教えてもらったもう一つのことが、「自分らしい勉強方法」の発掘です。 私は解いたことのないパターンの問題文に出会ってしまうと、とにかくパニックに陥ります。 そこでペースが一気にくずれて、最初は順調であった問題も最後まで平常心で解くことができなくなってしまうのです。 私にとって、とにかくいろいろな問題のパターンになれることは、数学へ苦手意識を持たないためにも必要な勉強方法でした。 一度でも見たことがある問題であれば、心を落ち着けて取りかかることができます。 東大生には「同じ問題集ばかりを解く」といった勉強方法をしている人も多いのですが、私にとってはまずは多くの問題になれるのが一番の方法だったように思います。

 

 

■塾に行くメリット

 

塾で先生方から学ぶことで、自分のことを客観的に見てくれる人が増えるのはすばらしいことだと思います。 自分では気づけなかった弱点はもちろんのこと、強みの発見にもつながります。 そして、塾で他校の生徒と友達になれることも大きなメリットです。 高校に同じ塾から進学した友達がいればそれだけで安心感がありますし、中学校の友達と合わない場合でも塾の友達となら仲良くできることもありました。 中学でともに学ぶ友とはまた違う絆が、塾の友達とは生まれて一生の友と出会えるかもしれません。 数学を学べたことに加え、塾では人生の持ち駒も増えたのかなという気がしています。