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中学から大の苦手になった数学と塾のランク別授業

中学から大の苦手になった数学と塾のランク別授業

 

 

■算数から数学になったら

小学校までは算数は100点も取ったことがあり、成績表でも5が基本でした。 ですが、中学に入って科目が算数から数学になったとたん、4、3と成績が悪くなるほど苦手になったのです。 もっとも、振り返ってみれば、小学校時代も新しい単元に進むとつっかかることがあった気がしてきます。 たとえば、分数を理解するまでに時間がかかった、複雑な計算になるとほかの人の2倍くらい時間がかかる、分度器が使えない、図形が描けないなど、苦手な分野はあったのです。 方程式などパズル的な問題はそれなりに得意でしたが、計算力がなく、かつ、教科書には出てこない応用問題が苦手でした。 中学に入ると、とにかく理解力が衰え、これまで取ったことがないような点数を取るようになりました。 これではいけないと母親が塾に申し込みをしたのです。

 

■塾はランク分けが当たり前

今でこそ、少子化の時代で個別指導が当たり前になっていますが、私が中学生の時代は子供が溢れているベビーブーム世代です。 塾は集団授業が当たり前で、しかも、クラス分けというのがありました。 入塾試験を行い、レベル別にAクラス、Bクラス、特別クラス、進学クラスなどにランク分けされてしまうのです。 その塾に通っていない人たちの間でも、ランク分けの情報が浸透していて、「あの子はBクラス。」、「あの人は一番いいクラス。」など噂されることもあり、プレッシャーを感じる人もいれば、恥ずかしい思いをする人もいたと思います。

 

 

■塾でもなかなか苦手は克服されず

今のような個別指導塾はない時代で、個別指導を受けるなら家庭教師の時代でした。 そのため、ランク分けされて塾の授業に出ても、ついていけなければ苦手科目が得意になることもありません。 学校の授業に加えて塾でも指導を受けられるという点で、少しは理解力が高まるものの、部活を終えた後に塾の授業に出ているので、疲れて眠くなることやお腹が空いて集中力がなくなり、授業を聞いていないこともしばしばでした。 結果として、塾に通っても、ほとんど数学の点数が上がることはなかったのです。

 

 

■1人集中レッスンが一番理解力が高まる

家庭教師を数ヶ月トライしてみたり、毎月送られてくる添削型の通信教材を利用したりもしましたが、なかなか成績は上がりません。 受験も近づいてきて弱点克服のためにどうすべきか考えた勉強方法が、今思えば基本に立ち返ることでした。 それは1人で黙々と一から向き合う勉強方法です。 授業を受けたり、家庭教師に説明されたり、学校の教科書とは少し異なる通信教材を利用しても、説明に集中できず、なんとなくしか理解しておらず、説明されて理解した気になっているのです。 ちゃんと知識がインプットされていないので、アウトプットができるはずがありません。 数学は数式や論理を理解したうえで、アウトプットできるようにならなければ、解けない科目です。 インプットができないのにアウトプットができるはずもなく、ここをクリアしようと考えました。 そのための基本対策が、学校で配られた教科書に沿って何度も読み、掲載されている例題を空でも解けるまで何度も解き、掲載されている問題を間違えなくなるまで繰り返し解くという地道な勉強方法です。

 

 

■数学は反復練習

 

 

余計な参考書や通信教材、塾で与えられる難しい問題集や応用問題を解きまくるより、与えられた教科書を完璧にすることが、弱点克服のためには何より役立った気がします。 教科書は学校の授業で1度サーっと見るくらいで、わかったつもりになっていたのですが、1人で集中的に教科書と向き合い、1つも間違いなく解けるまで繰り返し行うことだと気づいたのです。 これを繰り返して完璧に解けるようになると、テストで出る応用問題も、反復練習の効果が出て解けるようになるから不思議です。